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面接は受付からすでに始まっている
面接会場に着いて最初にするのが受付です。受付にいる人が採用担当者であることや、採用担当者が受付の人に「あの人はどんな感じだった?」などと確認をすることもあります。
よって、受付での対応の仕方やマナーは非常に重要です。そこで、しっかりと受付をおこない、スムーズに面接に臨むための受付マナーについてご紹介します。
面接時の受付マナーのポイント
(1)事前準備
スマホの電源はオフにしておく
会場内に入る前に、スマホの電源は必ずオフにしておきましょう。マナーモードにしていても、シーンと静まり返った面接の会場内では振動音がはっきりと聞こえてしまいます。指定された時間の30分前には最寄駅にいるようにして、友達や他企業への連絡などは事前に済ませておきましょう。
必要書類は手に持っておく
エントリーシートや履歴書はメールでデータ提出するケースがほとんどですが、なかには手渡しを求める企業もあります。面接会場に入る前に、必要になりそうな書類はカバンから取り出し、手に持っておきましょう。
身だしなみチェックは会場に入る前に済ませておく
スーツにホコリや汚れが付いていないか、髪の毛はボサボサになっていないかなど、身だしなみを整えてから会場の中に入りましょう。会場近くのコンビニやカフェに立ち寄って、ワイシャツやブラウスのよれやシワ、ネクタイが曲がっていないかなどを鏡で確認してみてください。
会場内に着いてから身だしなみを整えるのは、避けた方が賢明です。応募企業の社員や採用担当者の目に入ってしまった場合、印象が悪くなる可能性があります。
(2)到着時間は20分~30分前
会場へのルートを確認する
会場の最寄駅には、20〜30分前には到着しているようにしましょう。遅延や人身事故などが発生した場合にも備えて、事前に駅から会場まで歩いて場所を確認しておくことをオススメします。
実際は意外と駅から会場まで離れていたり、奥まった場所にあったりと、道に迷って到着時間がギリギリになってしまうのを防ぐためです。準備はしておくことに越したことはありません。
会場に入るのは5〜10分前
会場へは、指定された時間の5〜10分前に入りましょう。一般的に企業を訪問するタイミングとして良いとされる時間は5分前もしくはオンタイムというのがビジネスマナーとされています。
もし、予定時間よりかなり早めに着いた場合は、近くのコンビニやカフェで時間を潰してリラックスするのもオススメです。早すぎる訪問は、面接会場の準備がまだ整っていなかったり、前の人の面接がまだ終わっていなかったりで対応できないことがあり、相手に気を遣わせてしまいます。
コートは脱いでおく
コートは建物の外で脱いでおきましょう。脱いだコートは腕にかけて、受付をおこないます。これは、コートに付着している外の汚れやほこりなどを、訪問先に持ち込まないという配慮です。
冬場は特に、風邪やインフルエンザなどのウイルスが心配される時期や、春先の花粉の多い時期など、実際に役立つ気遣いとなります。
(3)受付
内線で電話をかける場合
受付に電話が置いてある場合は、内線電話をかけて担当者を呼び出します。内線の番号案内は電話の近くに書かれているはずなので、要件に適した部署に電話をかけましょう。
「こんにちは!◯◯大学△△学部の◯◯◯◯と申します。本日は新卒採用の一次面接に伺いました。よろしくお願いいたします」と伝えましょう。ハキハキと元気な声で話すと好印象を与えられますよ。
受付担当者がいた場合
受付に人がいる場合は、まずその人に挨拶しましょう。その際、受付の人も同じ企業の従業員だという意識を忘れず、明るく爽やかに口角を上げて笑顔でいることを心がけましょう!
ちなみに、受付で履歴書の提出を求められた場合は封筒から取り出し、相手の正面になるようにして提出してください。
インターホンで呼び出す場合
受付でインターホンを押す場合は、1回だけ、しっかりとボタンを押してください。2回以上連打すると、相手に急かしているような印象を与えてしまいます。会社によっては、鳴っているかどうかわかりづらい小さな音が鳴るだけのインターホンもあります。
「鳴っていないのかな」と思っても、焦って何度も押さず、面接のインターホンは、「1回だけしっかりと押す」ということを覚えておきましょう。
受付の人に声をかけるときの注意点
受付にいる人に声をかけるときにいくつか注意したいポイントがあります。誰かに話しかけるとき、「すみません」と声をかけてしまいがちですが、面接ではNG。というもの、「すみません」という言葉は敬語ではないからです。
「すまない」の丁寧語で、気心の知れた相手に対して謝罪・感謝・依頼などをするときに使う言葉で、ビジネスシーンにはふさわしくありません。受付にいる人に声をかけるときは、下記のいずれかを使いましょう。
・おはようございます(午前11時まで)
・失礼します
・恐れ入ります
受付で必ず伝えるべき内容
1.自分の名前と大学名2.来社した目的
3.約束の時間
4.約束した相手の名前 (わからない場合は、採用担当者宛だということを伝える)
「私、◯◯大学△△学部の◯◯◯◯と申します。本日は、◯時◯分の新卒採用の一次面接に伺いました。どうぞよろしくお願いいたします」
待合室での過ごし方
受付が終わると、待合室に案内されます。ここでは静かに過ごしましょう。自分の番がくるまでの間、履歴書を見て内容を確認したり、志望動機や自己PRを見直したり、最終調整をして面接に挑みましょう!
入室の流れ
個人面接と集団面接では入室の仕方に違いがあります。それぞれのパターンを見ていきましょう。
個人面接
面接室に案内されたら、ドアを3回ノックします。中から「どうぞ」と言われたら「失礼します」と言ってドアを開けましょう。部屋の中に入ったら、ドアの方に向き直って両手で静かにドアを閉めます。その後、担当者の方を向いてお辞儀をし、椅子の横に立って挨拶をします。
入退室のもっと詳しいマナーについては、下記の記事をチェックしてみてください!
集団面接
団体の場合は、先頭者が代表してドアをノックしてから入室します。続く他の人たちはノックする必要はありませんが、入室前にひとりずつ一礼しましょう。挨拶して部屋の中に入ったら、最後尾の人はドアの方に向き直って、両手で静かにドアを閉めます。入室した順に椅子の前に立ち、面接官が「おかけください」と言ってから着席してください。
集団面接でのマナーや気をつけるポイントは、下記の記事でより詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
グループ面接で悔いを残さないために!気をつけるべきポイントとは
丁寧な対応と言葉遣いで印象をアップしよう
受付での対応で必ずしも合否が決まるわけではありません。しかし、丁寧な言葉遣いや清潔感のある身だしなみというのは、誰から見ても好感が持てるもの。緊張して表情がこわばってしまう気持ちはわかりますが、明るくはつらつとした対応で元気な印象を与えましょう!
【編集:岡冨 りさ】