大学でサークルに入らないとぼっちになる?就職にも影響するの?

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大学でサークルに入らないのは間違った選択?

携帯を眺める女性

充実した大学生活の華とも呼ばれるサークル活動。4月に入ると、多くのサークルで新人歓迎会が行われていますよね。

恋模様や友情が生まれやすい、サークル活動を楽しみにしている学生も多いのではないでしょうか?

しかし、このサークル活動に必ずしも参加しなければならないのか、というとそうではありません。

まわりに合わせてなんとなくで参加している人が案外います。

仮に大学のサークルに入らなかった場合、どんな不都合や後悔が待ち受けているのでしょうか?

大学でサークルに入らない学生は5割

某学生メディアが、4,000人の学生を対象に行ったアンケートで「サークルに入っていますか?」という質問に対して、イエスと答えた学生は52%という結果が出ています。

このうち、大学1年生の3割近くがサークルに入らず勉強やアルバイトに精を出しているようです。

アンケート結果を見てみると、おおよそ半数近くの学生がサークルに入らない、しかも大学1年生の3割がサークル活動の実施に消極的であるということがわかります。

しかも、大学1年生、2年生、3年生、4年生と学年が上がるにつれて、サークルに入らない学生はどんどん減っていきます。

就職活動やアルバイト、インターンなどサークル以外などでの活動が忙しくなると考えれば、当然の結果だと言えるでしょう。

大学のサークルに無理に入らなくていい

大学生

結論から言ってしまえば、無理にサークルに入る必要はありません。

在籍している大学や学部によって変わりますが、大学は高校とは違いクラスという概念があまりありません。そのため、基本的には自由スタイル。

どの講義を受けるか、授業をとるかは自分の単位の状況やスケジュールによって、自由に決められます。

したがって「空いた時間は趣味に没頭したい」「せっかく時間があるからアルバイトでがっつり稼ぎたい」など自分の意思やプランに合わせて自由に選択できるのです。

大学でサークルに入らないことで考えられるデメリット

書類を見る女性

まずは、大学のサークルに入らないという選択をした場合、どんな不都合が待ち受けているのでしょうか?口コミと共に考えられるデメリットを紹介します。

ぼっちになる可能性がある

ぼっちになる可能性、これは否めません。

飲み会やイベントごとなどの面倒と付き合わずに済むため、縛られることなく自分の時間を有意義に使えます。

しかし、受ける授業がバラバラで他学生との接点が少ない大学生活では、友達を作る機会が非常に少ない。

加えてコミュニティが狭くなりがちな大学生活において、友達ができずにぼっちになる確率がとても高いようです。

「大学のサークルなんてしょーもないと思っていたので、始めから入る気なんてサラサラありませんでした。

もともと友達は少ない方で、日頃からひとりラーメン、ひとり焼肉、ひとりカラオケにも行くほど、一人には慣れっこでした。

でも、大学って自分が想像してた以上に友達ができないんですよ。毎回授業に出るメンツが同じわけじゃないし、1年生だとゼミも受けられないし。

サークルに入らなかったこと自体は後悔してませんけど、ここまで友達ができないことに正直驚きました」(19歳・女性)

 

彼氏や彼女を作りにくい

イチャつくカップル

他学生との接点や交流が圧倒的に少ないため、恋愛関係に発展しにくいという点が挙げられます。

サークルには違う学部の異性が集まるため、仲間同士でご飯に行くうちに次第に距離が縮まる。。。というケースが考えられます。

しかし、サークルに入らないと異性との交流も劇的に減っていくので、どちらか一方が積極的にアプローチをかけない限り彼氏、彼女ができにくいようです。

私の友人は、「大学に入ったのに恋愛チャンスがない!」と嘆いていた時期がりました。まさに恋人を作りにくいという状況です。

「大学に入れば高校時代よりももっと簡単に恋愛できるを思ってました。

僕の高校時代の親友と同じ大学に入学して、そいつはサークルに入りました。僕は入りませんでしたけど。

正直、そいつは全然モテるタイプじゃなかったのに、同じサークル内で彼女ができたらしくて。

話を聞くと、一緒に過ごす時間が長くなることでお互い異性として意識し始めたらしく、連絡を取り合ううちに自然に恋人関係になったらしいです。

僕がサークルに入らなかったからなのかわかりませんが、今も彼女がいません。親友が羨ましいです」(20歳・男性)

 

打ち込めるものがない

川辺で頭を抱えているスーツ姿の女性

サークルではボランティア活動、イベントの企画や運営など様々なことにチャレンジできる機会が数多くあります。

大学のサークルに入らないとなると、新しいことに挑戦する機会を逃してしまうため、打ち込めるものがないまま学生生活を送る。。。なんていうことにもなり兼ねません。

「高校時代からバンド活動続けてます」「インターンしてます」など、すでに打ち込めるものや将来の目標がはっきりしている場合は別ですが。

「休みの日は家でゴロゴロ、出かけるのは食料を調達する時だけ、みたいな干物みたいな生活を送ってました。高校時代からずっと。

バイト先の先輩から『サークルは入らない方がいいよ。マジでくだらないから』って話をよく聞いていたので、私はサークルに入らないで帰宅部を選びました。

特別何か趣味があるわけでもなく、将来の夢もなくて。

でも、サークルに入っている人たちはいつも楽しそうで輝いて見えました。それが羨ましくて感じた時がありました。

大学で仲良くなった友達がサークル入ってるんですけど『飲み会とかBBQとか意味のない集まりばっかで嫌になる』って言ってたので、結局入らなくて正解でした」(21歳・女性)

 

学内のイベントを心から楽しめない

多くの大学で開催される学祭では、屋台、ダンスステージ、イベントなど各サークルごとで出店します。

捉え方によっては、サークルのサークルによるサークルのための学祭ともとれます。

しかし、サークルに入っていないとなると自分とは無関係なものになってしまうため、学内のイベントを心から楽しめないという寂しさを感じてしまうようです。

「学祭が近くなるとダンスサークルの友達が『やばい、超緊張する。うまく踊れるか不安だわ』って言っていました。

正直、サークルが主体になる学祭って、サークルに入ってない私からしたらどうでもいい。あまり関係ないんですよね。生産性も上がらないし。

だったら勉強して将来に役立つスキルを身に付けたい。

興味がないし、その時期は講義が休みになるのでスタコラサッサと帰宅してました。あの時間が唯一の至福の時間だったな。。。」(22歳・女性)

 

リア充感を得られない

手を繋ぐ男女

大学生活=サークル活動と考える人が多いのではないでしょうか?

想像していた華やかなキャンパスライフとは裏腹に、地味で友達も少なく非リア充の世界に引き込まれていきます。

イベント、飲み会、BBQ、ボランティア活動などスケジュールがびっしりな学生に対して、予定なし恋人なし友達なしはあまりにも寂しすぎます。

「大学って言うと、華やかできらびやかな学生生活を想像するじゃないですか。

でもそれって、サークルに入ってる人だけですよ。

サークルに入ってる友人がよく『来週○曜日と○曜日から合宿だわぁ。マジで忙しいわぁ』とかって忙しぶってたことがあったんですけど、正直いいなぁって思いました。

それは友人には言いませんでしたけど。

だって、1日が24時間あっても足りないくらい充実してるってことですよね。

僕は高校時代から続けていたバンド活動があったから良かったですけど、もしなかったら非リア充にカテゴライズされてましたね」(20歳・男性)

 

自分は一体何者感が強くなる

サークルに入っていなくても打ち込める何か、熱中できる何かがあるのであれば問題ないでしょう。

しかし、勉強の成績もそこそこ、バイトも微妙、熱中できる趣味もない、友達だって全然いない、という現実に他者と比べて「自分は一体何をやってるんだろう?」と不安になってしまうことがあるようです。

こうならないためには、ゆる〜い雰囲気のサークルに入って居場所を確保するか、何か無理にでも趣味を見つけるなどして、策を講じた方がいいかもしれません。

「自分はただ椅子に座って、テスト勉強をするだけ。かと言って成績がずば抜けていいわけでも、モテるわけでもなく、誇れるものが何もないありふれた人間。

だけど、毎日ボランティアや飲み会、イベントとか忙しそうにしてる友人を見ると、いいなぁって羨ましかったです。隣の芝は青いって言いますけど、まさにその状況です。

まわりの人たちはあんなに活き活きしてるのに、自分は一体何をやってるんだろうって。

でも、サークルに入らないと決めたのは自分だから、これからも入るつもりはありません。

けど、何か打ち込めるものを早く探さないとな、って思います」(21歳・男性)

 

大学のサークルに入るメリット

太陽とひまわり

サークルに入ることで得られるメリットについて見ていきましょう。

多くの友達ができる

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サークルには日頃接点のない学部や学科、理系、文系など様々な学生が一箇所に集まります。

普段は関わることがない人たちとの交流の場を持てることにより、学部を超えた友情関係が生まれるのです。

事実、私は学生時代サークルで仲良くなった友人とは未だに連絡を取り合っています。

情報を共有できる

大学2年生に上がると、将来を決める就職活動に向けた動きが活発になります。

サークルの先輩から就職に関するリアルな情報を共有してもらえたり、自分が知り得ないことも提供してもらえる可能性があります。

また、試験や提出物など「○○は先に○○しておいた方がいいよ」「○○は○○しておくとめちゃくちゃ楽だよ」などとアドバイスをもらえるのです。これを使わない手はないでしょう。

熱中できるものを見つけられる

ギターを弾く女性

ボランティア活動やイベント設営の参加、旅行の企画など、サークルでの初めての挑戦や経験を味わえます。

実際にチャレンジしてみることで「意外と面白い」「もっと勉強したい」などの知的好奇心や探究心が生まれ、打ち込めること、やりたいことの発見にも繋がるのです。

私はそれまで全く音楽に興味がありませんでしたが、バンドサークルに入ったことでライブを観に行く機会が増えました。今もそれが趣味です。

恋が生まれる

当然ながら、サークルに入るのは同性だけではありません。

一目惚れや相手からの猛烈アプローチなど、きっかけはどうであれサークル内で恋が芽生える可能性は十分に考えられます。

一緒に何かをやり遂げる過程でいつの間にか自然に。。。という流れももちろんあるでしょう。

私の大学時代の友人は、サークルで知り合った男性と卒業後に結婚しました。

大学のサークルに入らないと就職に影響する?

面接

大学生活の醍醐味であるサークル活動。

しかし、サークルに入らないことにより就活中、面接でアピールできる内容が限られてしまう、ということがあるようです。

多種多様な学生が集まるサークルに入って入れば、人間関係の保ち方や距離の取り方、接し方、コミュニケーション能力などが自然と磨かれていきます。

また、活動を通して苦労したことや学んだこと、それをどう乗り越え、今後の社会生活でどのように活かしていきたいかなど。

こうした自分をアピールできるポイントは、面接を行う上ではネタにもなるのです。

かと言って、サークルに入っているかいないかが採用の合否に直接関係しているわけではありません。

冒頭でもお話をしましたが、半数以上の学生がサークルに入っていないという現状です。

もしも、サークルへの参加の有無が合否に関わるとなると採用の判断基準が曖昧になってしまいます。

中高年の面接官が未だに多い現代、サークル=遊びだと捉えている人は一定数いるはずです。

サークルに入っている場合は、活動を通して得た学びをきちんと整理しておきましょう。

また、入っていないからといってそれが採用に関係するわけではないことだけは、心に留めておいてください。

大学のサークルに入らないことは間違った選択ではない

メガネをかけたイケメン

「まわりの人が入っているから自分も。。。」「先輩に誘われて」などの理由でサークルに入る学生もいれば、「自分の時間を自由に使いたい」「他に打ち込めるものがある」などの明確な理由があって入らない学生もいて、サークルへの参加の有無は人それぞれです。

しかし、大学でサークルに入らないという選択は決して間違っているわけではありません。

無駄な人間関係や理念に縛られず自由な時間が持てたり、アルバイトやインターン、学業に専念できるなど、メリットはたくさんあります。

事実、サークル、学業、バイト、インターンの全てを両立しようとして体調を崩してしまう学生もいるもの。

無理に流されるのではなく、自分だけの居場所を作ってより有意義な学生生活を送ってくださいね。