政治家の元でインターンができるって本当?鈴木ひろみ議員を取材してきた!

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政治家をしていて辛かったことはありますか?

やはり、政策を理解していただけない時は辛いと思うこともありますね。もちろん、そういった状況を打破していくのも私たちのお仕事だと思うのですが。例えば、女性議員の産休取得についてもそうですが、女性からは「必要だ!」と賛成するご意見を多くいただける一方、新宿区外の男性から「議員をやめてから子どもを産め」というご意見をいただくこともありました。あとは同時期に、私のポスターに落書きをされたこともあります。そういった女性に対する偏見などが、女性の社会進出を妨げているのではないでしょうか。もちろん、これは女性議員に限った話ではありません。一般企業でも、女性管理職の方が産休を取ろうとすると、「役職についているのに産休を取るなんて何ごとだ」と心無い言葉をかけられてしまう人もいます。

男女平等が一般化している現代でも、まだまだ理解が得られていないんですね。それにしても、ポスターに落書きはひどいですね。政治家をやめたくなったりはしないのですか?

やめたいと思ったことはありませんが、本当につらかった時期はありますね。ですが、私たち議員というのは、選んでくださった方々の票によって当選させていただいています。だからこそ、その方々の想いや期待には、何が何でも応えていかなくてはなりません。私が受けてきた嫌がらせを、次の世代の女性議員たちが受けずに済むような社会を作るためにも負けてなんかいられないし辞められません。

毎日忙しくされていると思うのですが、仕事と子育てを両立するコツはありますか?

「無理はしない」ということですね。できないことはできないと言うことが大切だと思います。雑誌では、お化粧もおしゃれもバッチリして仕事も家庭も完璧、というような女性ばかりが取り上げられていて、「自分はダメなんだ」と自己嫌悪に陥ってしまう女性もいらっしゃるんですよね。でも、私はそこまで頑張らなくてもいいのではないかと思っています。私には小さい子どももいるので、どうしても物理的にできないこともあるんですよね。そういった時に、素直に「手伝って」と言えるかどうかが大切なのではないでしょうか。無理して両立しようとせず、できないことは助けてもらうということですね。

鈴木ひろみ議員

こうしてお子さんをあやしている姿を見ると、政治家の方も普通の人間なんだなあ、と感じるのですが、普段から懐石料理とか食べていらっしゃるんですか?突然変なことを聞いてすみません。

全然そんなことはありませんよ。普通にペヤングとか食べてますよ(笑)。
ペヤングの復活を待ちわびていましたし、朝ごはんにお茶漬けの元を使ってお茶漬けも食べてます。普通にスーパーで買い物もしますよ。

そうなんですね!意外でした。私もそうですが、学生からすると政治家って普段会える機会が少ないので、すごく遠い存在だと思っている人が多いようです。

会う機会がないというのはその通りだと思っているので、私もなるべく外に出るようにしています。最近ではツイッターをしている議員さんも増えてきているので、疑問に思ったことは気軽にリツイートとかメッセージしていただけたら、と思います。

そんな気軽にメッセージを送っても良いのですか?

もちろんです!実際に区民の方から、ツイッターのダイレクトメッセージを使ってご意見をいただくこともあります。私がレンタサイクルについて呟いた時に、『江東区では返却場所に自転車が溢れてしまって「区公認の路上駐輪」みたいになってしまっているので、新宿区ではそうならないようにお気をつけください』とありがたいお声をいただきました。しかも、その現場の写真まで撮ってくださったんです。こういった貴重なご意見をいただけたおかげで、新宿区では事前に対策を練ることができたので本当に感謝しています。

区民の生の声が政治に反映されているということですね。

私の場合は、ゆるいツイートもしているので他の議員さんよりもコンタクトが取りやすくなっていると思います。学生の方も、気軽にメッセージを送っていただけたらうれしいですね。

ありがとうございます。これから政治家の元でインターンをしてみたい人へアドバイス等ありますか?

政治家のインターンをすると、普通は経験できないことをたくさん経験できます。あとは、普通に生活をしていたらなかなか会えない人と会えるので、自分の視野を広げるチャンスでもあります。国会議員の方や企業の社長、知事や区長とも会えるので、すごく勉強になるのではないでしょうか。政治に興味がない学生さんも、ぜひ気軽に相談してください。
そして、もう一点。先日とあるイベントに参加してきたのですが、そこで卒業間近の大学生たちに学生生活で後悔していることを伺う機会がありました。その時に学生さんたちが口を揃えて言っていたのが「もっと質問しておけばよかった」ということでした。それを聞いて私は、「確かに今の学生は質問することが苦手な人が多いかも」と思いました。知らないことが恥ずかしいと思っている人が多いようです。しかし、インターンや学生だから聞ける質問は多くあります。歳を重ねてから質問してしまうと、「そんなことも知らないのか」と叱られてしまうような質問でも、若いうちは許されます。若者は「失敗しないことが失敗」なのです。どうか、みなさんには「失敗をしないという失敗」だけはしないようにしてほしいと思います。私が最後にお伝えしたいことは、一つです。失敗してもいいじゃないですか。失敗なんか恐れずにどんどん挑戦しましょう!

ありがとうございました!

 

今回は、鈴木ひろみさんにお話を伺ってきました。鈴木ひろみ議員の事務所では、一年通してインターンを募集しているそうなので、興味のある方は下記のリンクをチェック!ぜひ一度、お話だけでも聞いてみてはいかがですか?失敗をおそれず挑戦しましょう!

新宿区議会議員鈴木ひろみ|公式ウェブサイト